おいしいチェンマイ

タイは美味しい食べ物の宝庫。しかも爆安。
これだからタイはやめらんないんです。



ソンクラーンと言っても、朝から晩まで水を掛け合ってるわけじゃありません。
戦闘が激しくなるのは正午過ぎあたりから日没まで。
せっかくの正月休みだもんね。タイ人だってゆっくり寝てたいわけだ。


 

午後の戦闘に備えて鋭気を養うために、午前中はうまい物を求めて市場をぶらぶらしてました。
現地合流のメル友、Kちゃんのホテル近くのソンペット市場を散策。城壁の内側、ターペー門からは徒歩5分位です。
市場の入り口には「七夕」みたいな正月飾りが置かれていました。
新年と言えども、人間の胃袋は休みません。食欲をそそる、もぎたてフルーツ達が山のように積まれていました。

「ドリアン食べたいな」 Kちゃんがボソッと言いました。
もちろんあたしはドリアンなんて食べた事はありません。
先入観で「臭い・高い・ビールと一緒に食べると死ぬ」と思い込んでいた、禁断の食べ物です。


「私ドリアン大好きなの。すんごく美味しいんだよー」

そんな風に熱くドリアンを語るKちゃんの熱意に打たれ、
近くのドリアン専門店(ドリアンが山積みになってるトラック)に。

熱心に品定めするKちゃん。
さすがドリアン好きの品定めは真剣です。

ドリアンの、あのトゲトゲの皮の中には、小ぶりのバナナ位の黄色い果肉が
4〜5個の個室にお行儀よく入っています。
ドリアン屋の店先には、ちょうど2分の1カット分位の果肉(2〜3房)が、パックに
密封されて並んでいました。初心者にはちょうどいい量かも。

Kちゃんの選び出した熟れた、甘そうなドリアンは、3房入って60バーツ。安いね。
一個まるまる買っても100バーツ程度ですよ。





ここまで来たら躊躇してる場合じゃありません。非常用に飲料水のキャップを開けて、すぐ飲めるようにスタンバイ。
その柔らかい果肉の端っこを、ちょこっとだけ口に入れると・・・ん?熟したメロンみたいな食感。臭くないじゃん。
さらにパクッと、今度は思いっきりほおばってみる。熟したパパイヤから臭みを取り去ったような甘さ。
果肉が口の中でトロッととろけて行きました。
「アロ〜〜〜イ!」(うまい)と、少々巻き舌で叫ぶと、屋台のおっちゃんは満足そうに笑ってました。

3房あったドリアンを、Kちゃんと1個半づつ仲良く分け合って食べ終わると、その口じゅうにまとわり付くような甘さで、
鼻のあたりまでツ〜ンとして来ました。

ビ、ビールが飲みたひ・・・

でも飲むと死んじゃうんだよね。ここは我慢我慢。








・・・しようと思ったんだけど、1時間後にはチャンを空けてました。死ななかったよ。(笑)





     ○     ○     ○




チェンマイ名物といえばカオソーイです。
カレーラーメンにカレー味のパリパリ揚げ麺をトッピングした、見るからに高カロリーな、でも病み付きになる一品。
カオソーイと言っても、その味はさまざま。10件の屋台があれば、10通りの味があります。
味はさまざまでも、その辛さは期待を裏切りません。水掛けで冷え切った体を温めるのにも最適です。

ずぶ濡れのまま、ぶらっと入った一軒のカオソーイ屋。
「チキン・カオソーイ」を旨そうに食べるガイジンさんがいました。

どっかで見たようなTシャツですね。

店はけっこう混雑してたので、ガイジンさんと相席に。
彼もソンクラーンにはまって、毎年一人で遊びに来るそうです。

迷わず、同じチキン・カオソーイを食べました。

【クリックで拡大します】

体を温めるどころか、汗腺という汗腺から汗が吹き出して来ました。(笑)




     ○     ○     ○




さて、ソンクラーン3日目。今日は最終日。頑張って闘・・・わなくてもいいかぁ・・・。

さすがに3日目ともなると、かなりバテてました。ヘタレだったんですねアタシ・・・。
酔っ払いママのお店に顔を出すだけ出して、軽く水掛けをして、飲んで、食って、正午過ぎには退散。
今日も氷水をたっぷり浴びていたので、ホテルのプールで暖を取りながらひと休み。

メイピンホテルのプールは、小さいながらもいい雰囲気です。
みんなビールやカクテルを飲みながら読書にふけったり、昼寝をしたり、
カップルでイチャイチャしたり。

タイ東北部の街・チェンマイでも、ちょっとしたビーチリゾートみたいな空間です。
ビール60バーツ〜、サンドイッチ90バーツ〜。ちょっと高いけど、この優雅さは
闘いに疲れた体を癒すには最高でした。クラブハウスサンドはウマ〜ですよ。

「喉が渇いたなぁ〜」なんて思って、デッキチェアの横のテーブルに置かれた
メニューに目をやると、ボーイさんが飛んでくるのね。
押し付けがましいサービスは一切ありません。
あまりにも居心地が良くて、日が暮れるまで粘りました。
ソンクラーン終わっちゃうじゃんか・・・まぁ、また来年来ればいいか。





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鋭気を養ったらいざ、市場!

庶民臭〜い市場に行きたくて、トゥクトゥクの運転手さんに頼んで
連れて行ってもらったのはワローロット市場です。

すんげ〜〜〜庶民臭いですよ。あたし大喜び。
一階には食材やお惣菜のお店がびっしり。
2階以上には衣類やカバン、日用品のお店が、吹き抜けの空間に
こぼれ落ちそうな勢いで並んでいました。

市場の中心のこの建物の周辺にも、食べ物の屋台や衣類の露天が
びっしり。夕飯の買出しのおばちゃんや、軽食を取る兄ちゃん、姉ちゃんで
ごった返していました。

この日はメル友・Kちゃんが一足先に帰国しちゃったので、ひとりの夕飯。
そこらじゅうから立ち上るおいしい匂いに誘われて、カレーや煮物、ヤキトリ、
炊き込みゴハン、大量のフルーツなんかを買い込んで、ホテルの部屋で
ゼイタク(?)な晩餐にしました。

明日はバンコク行き。チェンマイで最後の夜なのに、いいのかこれで?
ふとそんな事も考えたんだけどね。
何を食べてもうまかったからいいのいいの。





        ○     ○     ○




   
市場には面白い「ニホンゴ」があふれていました。
街で見かけたアヤシイ日本語特集のページも作ったよ。
お暇なら見てよね。



さぁ〜〜〜て、そろそろ都会の空気も吸いたくなって来たぞ。
明日はバンコク。そしてバンコクに続くのだ。


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