そしてバンコク

大好きだったはずのバンコクでした。



チェンマイから小一時間。ドンムアン国際空港上空はどんよりと曇っていました。
どうしてバンコクはいつ来てもスカーッと晴れてないんだべか?
最高気温38度、
体中にまったりまとわり付くような湿気。

暑がりのあたしにとって、この上なく不快な気候のバンコクなのに、どうしてこう何度も足を運ぶのかはよくわかりません。
でも何故だかすごくワクワクするんです。不思議なもんだ。

空港からは100バーツのエアポートバスで「Nana」まで行くと、今回の宿泊先、スイスパークホテルです。
常宿を決めないで、いろんなホテルを渡り歩くのも旅の楽しみのひとつなんで、このスイスパークも初チャレンジでした。
ホテルはBTSのNana駅から徒歩2〜3分、Soi11のコンビニや屋台を横目で見ながら歩いて行くと、繁華街の雑居ビルの埋もれるように建って
いました。ロビーに入ると地味ぃーな印象。スタッフはむっちゃフレンドリーに、蔓延の笑みで「サワディーカァー」と迎えてくれました。

シングル一泊3500円。ほんとは二人で3900円のツインをワリカンするはずだったんだけど・・・ちょっと痛い出費だけど、でも安いよね。
部屋に入ると、その眺めの良さに驚かされました。その不必要にでっかい窓・・・というか、全面ガラス貼りと言った方がしっくり来る客室からは
バンコクが一望出来そうな勢いでした。

  
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 夜景はこんな感じ。すげーキレイです。

 外観はこんなカンジ。こじんまりしてるけどプールもあるよ。

客室の床は、なななんと大理石!冷たくて気持ちいいので、裸足でペタペタ歩いていると、足の裏がまっ黒になっちまいました。(笑)
一応、シルクのスリッパが備え付けてあったんですが、どこの国の誰が使ったかわからん布のスリッパ・・・使う気になれなかったんで
持参のビーサンでも使うか・・・。いや、大理石を拭けばいいじゃん!

始まっちゃいました・・・床掃除。(笑)
ホテルのタオルを一枚潰して、部屋中の床を水拭きすると、髪の毛やら何かの食べカスやら、いろんなもんが付着して、真っ黒けっのけ。
掃除しとけよ。

少し疲れたけど、裸足で歩きまわれる大理石の床は最高に快適でした。


そしてトイレ。
かなり年期入った古いホテルなので、ハンドシャワーが付いてます。用を足したあと、シャワーで洗うアレね。
新しいホテルでは、ハンドシャワーが付いていなかったりするんですが、元々、紙を使う習慣の無いタイのホテルの事、
これが付いてるホテルは、かなり高い確率で、紙を流すと詰まります。

わかっちゃいるけどやっちゃうんですよね。
詰まらせちゃいました。何度も。

2回目にハウスキープのおばさんにSOSの電話をしたら、詰まりを直すゴムの「スッポン」するやつを、部屋に置いていってくれました。
ありがとね。その後3回も使ったよ。(笑)

まぁ、そんな事を考慮しても、このスイスパークは最高の立地だし、朝食は美味かったし、眺めもいいし・・・また泊まりたいホテルです。
おすすめです。以下、自分用メモ。

  ●各階01〜05番の部屋 西向き。日差しは強いけど、それ以上に強力なエアコン完備なので問題なし。
                    ランドマークやBTSの駅方面が一望出来る。
  ●各階06番の部屋     南向き
  ●各階07〜11番の部屋 アンバサダーホテル向き。ビヤガーデンと野外ステージが真下にあって、深夜までうるさいかも。

周辺はインド人街ありぃーの、コンビニ、屋台ありぃーの、お土産物屋ありぃーの、殿方には「ナナプラザ」ありぃーので、最高ですよ。
アンバサダーホテル前のビヤガーデン沿いには、マッサージ屋さん、ネットカフェが軒を連ねて、特にネットカフェは相場の高いバンコクで、
1分1バーツと、格安です。チェンマイの2倍以上だけどね。


     ○     ○     ○



バンコク初日は、あまりの暑さのため、エアコンの効いたMBKでお買い物。
BTSに乗ってほんの10分もしないうちに巨大ショッピングモールに到着しちゃいます。暑さ知らず。ありがたいね。
タイスキのMKにでも行こうと思ったんだけど、ひとりでタイスキはちょっと寂しいんだよね。しかも禁煙じゃん。
そうそう、いつのまにかバンコクは、屋根のある所はすべて禁煙になちゃってたんです。
どこに行っても喫煙者には居心地が悪いんです。
仕方ないから買い物しまくった後は、nanaのコンビニでビールとツマミを買いまくって、近くの屋台でゴハン物を買って、
ホテルの部屋で「寂しい晩餐」(笑)100万バーツの夜景がお友達でした。まじ、キレイでした。


おつまみラインナップ。のしイカ(海臭い!)・のり巻き味のポテチ・青いマンゴー・落花生。忘れちゃいけないビア・チャン
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メインディッシュ(!?)のパッタイ(焼きそば)、ガイヤーン(ヤキトリ)と
デザートの焼きバナナ。



                   食いすぎですか?





     ○     ○     ○


土曜日にはチャトゥチャック市場(ウイークエンドマーケット)へ。
週末のみに開かれる、恐らくタイ全土で一番規模の大きい市場です。
エアコンも何にもない、巨大迷路のような市場は、暑さに弱い人には地獄です。タイ人だって汗だくで買い物してます。

 
蒸し風呂状態の市場。野菜盛り放題のヌードルはチャトチャック名物なの?

ここまで暑いとビールを飲もうって気力もわきません。
普通の水で水分補給をしながら、このアタシがなななんと、10時から16時までの6時間も買い物しまくってました。

すごい荷物です。とりあえずホテルに帰ろう・・・。
汗だくのTシャツに、BTSの必要以上に強力なエアコンの風が突き刺さりました。瞬間冷凍のマグロになった気分です。
ホテルに帰ると、そのままベッドに倒れこんで爆睡です。
お腹がぐぅぅぅ〜と鳴る音で、再び目を覚ました頃には、深夜1時をまわってました。

そういえば、今日は昼抜き。ひたすら水を飲んでたんだっけ・・・
しかしこんな時間からゴハンを食べれる所なんてあるんだろうか?


結局、今夜もコンビニ&屋台ディナー。今夜のメインはパッタイ(焼きそば)・20バーツ也。 【クリックで拡大します】


デザートは「3色パン」と「白いパン」・・・パッケージは桃太郎じゃんか!中身は激甘ジャムとバタークリーム。 【クリックで拡大します】
あぁ〜明日は帰国だっつーのに、ろくな物食ってないや
ん!と言いながらも、かなり満足だったり。ひとり旅なんてこんなもんだ。(笑)



ホテル近くの食べ物屋。
アンバサダーホテルのエントランスから、道路を隔てて真ん前の敷地です。
3日間、せっせと通ったのはこのお店。
無愛想なおばちゃんが2人で、激ウマな炒め物を作ってくれます。

せっせと何回も通ったのに、おばちゃんの笑顔は見れませんでした。
つーか、遠くから観察してみても、他のお客にさえ、ニコリともしてませんでした。

愛想笑い世界一な民族は、間違いなくニッポン人だと思うんです。
だからこそ、笑顔が世界で2番目に微笑んでる国、タイに惹かれて、はまって、
沈没してる日本人が多数、存在すると思うんですが。

チェンマイ経由で来たせいかな?滞在が2日ちょいと、短か過ぎたせいかな?
バンコクの人のステキな笑顔は何回見たんだろう?




無愛想な中にも、あたしの顔を覚えてくれて、「ユ・コ」と、名前を覚えてくれたのは、
このおばちゃんだけでした。
嬉しくて、ゴハンはほとんどこの屋台で食べてました。
帰りの飛行機のまずい機内食を食べながら思い出してたのは、カオソーイでも
ガイヤーンでもなく、なぜかバンコクのおばちゃんの作ったチャーハンの味でした。
「バンコクの母」って呼んでもいいですか?

バンコクとチェンマイ。
東京と青森ぐらいの距離があります。
気候も人間も違ってあたりまえです。

チェンマイが楽し過ぎたんだろうな。
人間がね、暖かいんですよ。


東北地方での暮らしも長くなって来ると、もうバンコクみたいな都会にはなじめなく
なってるのかな?あっ、そういえばアタシの父上ったら岩手生まれなんだよね。
純粋な東北人じゃん、アタシ。






たぶん、次回の訪タイはチェンマイ直行だな。

チェンマイ最高!

ソンクラーン最高!




2003.05.20


旅日記はここでおしまぃ。お付き合いありがとうございました。


タイで見つけたアヤシイ日本語特集のページも作っちゃいました。
お暇なら見てよね。 →
 おかしなニホンゴ


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