サメット・リベンジ

いい想い出がなかったサメット島・・・懲りずにまた行っちゃいました。
チェンマイからバンコクに戻った翌日、長距離バスで南に移動。
考えてみりゃ、青森ねぶたで跳ねて東京に戻った翌日、
伊豆諸島に潜りに行くようなもんだ。
その移動距離ったら1000キロはあったかも?
   

ホントの所、サメットの海はキレイなの?


前回訪れたこの島は雨期のまっただ中。
せっかく潜ったのに、お魚さんも珊瑚も、ほとんど見えず・・・
落胆のあまり、酒を飲もうとすれば、両替も出来ない文無し状態だった・・・って、こりゃアタシの手落ちだったんですが。

バンコク東BT(エカマイ)から約4時間、サッメトへ渡る船の出るバン・ペーの港の景色は、2年前とはがらっと変わっていた。
臭い・・・。海が臭い。しかも油がギトギト浮かんでる。タイ人よ、奇麗な海を守りなさい。




なんとなくイヤな予感を感じながら、サメットへ・・・
しかし船を降りると、全く変わっていないその景色に一安心。
目指すは島内でも賑やかな「サイケオビーチ」
船着き場からは歩ける距離だったが、くそ暑かったので
ソンテウ(20B)に乗り込む。

島の入り口で「国立公園入域料」を徴収された。
200バーツ

ん?2年前は確かに20バーツだったはず・・・
2年で10倍も値上がりかぃ。むちゃくちゃやってるなぁ。





ビーチではまず、宿探し。
バス停(?)から一番近い位置ににあるのが「サイケオ・ヴィラ」。奇麗なバンガローが並んでいる。
暑さに弱いヒロミちゃんのリクエストで、エアコン付き、2ベッドの部屋の値段を聞くと、なんと1800バーツ!
オイオイ、バンコクだったら5つ星のホテルに泊まれる値段だよぉ・・・。
いくら値切っても1650バーツ。こりゃ高い。ハイ、次。

お隣りにあるのが「ホワイトサンド・バンガロー」。なかなか良いとの評判を聞いていた。
同じタイプのエアコンルームの値段は1500バーツ。フロントの女の子はすげ〜〜愛想ないの。
こりゃ値切りは無理そうだ・・・と、勝手に思い込み、言い値で即決。
一応、湯沸かし器付きの、奇麗なお部屋でしたよ。お湯は出なかったけど。
エアコンも17時〜翌朝7時までの時間制限付きでしたけど。
水も電気も貴重な離島です。しかたない、しかたな〜い。(一休さん風:死語)


 
*クリックで拡大します*

島の中では賑やかなビーチとはいえ、やっぱりのどかな島だ。
雨期とは明らかに海の色が違っていた。浮き浮きするようなブルーグリーンの海。
砂浜で、やる気なさそ〜に客引きをしている少年にこっちから声をかけて(!)、シュノーケリングツアーに参加する。
船にはすでにフランス語(?)を喋る一家が乗っていた。
一家は、シュノーケリングポイントに行っても潜らない。一体何しに来たんだろ?

そんなヘタレ西洋人を後目に、サメットの海と戯れる。
やっぱ透明度はプーケットやピピ島とは雲泥の差・・・でもパンくずで餌付けすると、かなりの魚が群れて来た。
いつの間にか、船乗りの男の子達も海に潜っていた。
目の前に突然、海坊主のように浮上してきた男の子に、貝をもらった。焼いて食べると美味しいらしい。
タイ語しか喋れない男の子だったけど、たぶんそう言ってたんだと思う・・・

小一時間、海と戯れるとさすがに疲れる。
体中がかゆかった。得体の知れない「海虫」(アタシはこう呼んでる)の仕業だ。カユイカユ〜イ!キィィィ〜!

ビーチに戻る船の上で、さっきのタイ語オンリーの男の子に「お酒を飲もう♪」と、しつこく誘われる。
カタコト英語も喋れないんじゃ会話になんないっつーの。ウザイので「OKOK!」と時間と場所の約束をした。
もちろんすっぽかしましたけど。


 海に入ってると、ホント〜に腹が減る。
 日が傾いたビーチには、レストランの裸電球が次々と灯って来る。
 
 バンガローから歩いてすぐのバーベキューレストラン。
 店の前には小舟の上に美味しそうな魚達が山積みになっていた。
 何がなんだかわかんないので、イケそうなやつを指さして、
 調理法もお任せ・・・(^-^;

 喉を鳴らしながらビア・チャンを飲んだ。料理もウマ〜〜〜!
 これ以上新鮮な魚なんてバンコクじゃ食べれません。
 たぶんプーケットでも無理だと思う。。
 目の前のビーチから漁船が出入りしてるのはサメットならではでしょ。


 料理を運んで来てくれたのはオカマちゃん。
 しなやかに腰をくねくねしながら、レストランの敷地を舞っていた。
 化粧が厚い。さすがのタイ人も、厚化粧をすると暑いらしい。
 ファンデーションの上には、玉のような汗が浮いていた。
 
 お兄ちゃん(お姉さん?)に特別にお願いして、さっき男の子から
 もらった貝を焼いてもらった。
 新鮮さ炸裂!ウマ〜〜〜!!

 お兄ちゃん(お姉さん?)、ありがとー!
 すっぽかしてごめんね・・・>男の子





 翌朝、早起きをしてビーチを散歩した。
 島の住民が思い思いに散歩や井戸端会議を楽しんでいた。

  電気もねぇ、水道もねぇ、ゴーゴーバーは何モンだ?
  映画もねぇ、カラオケねぇ、船は一日一度来る
  俺ラ こんな島やだぁ〜〜〜


 サメット出身の歌手がいたら、きっとこんな歌を歌ったに違いない。
 素朴です。好きです。この空気。







日本語を勉強しているという女の子に出逢った。
いつか日本に行ってみたいと言っていた。
ビーチで小一時間、日本語の先生をした。
をしたくなったのでバンガローに戻ろうとしたら
ちょこちょこ付いて来た・・・
人なつっこい、素朴を絵に描いたような女の子。
ヘンなオヤジには付いて行っちゃだめだよ〜〜〜!!

たのむからバンコクに出ていかないで欲しいと思った。。
でも、こんなに日本語を勉強していたら、バンコクの某所では
引っ張りダコだろうなぁ・・・あぁ、こんな事考えるのはよそう。


        ○     ○     ○

ブルーグリーンの海に、日焼けも気にせずに浮かんでいた。
「バナナボート」や「パラセール」を楽しむ観光客の歓声が聞こえて来た。

サメットの海にも、ビミョーに油が浮かんでいるし、ゴミの固まりも浮いている。
カラオケもディスコもないこの島も、そのうち俗化されてしまうんだろうな・・・。

この島で、限りなく透き通るような海を期待しちゃいけないようだった。
潜りたければ、ピピやクラビまで行けばいい。

でも、そんな有名所にはない素朴さがある。
商売っ気のない人達・・・ビーチのマッサージおばさんだって、他の島のような強引さはない。
サメットの海は間違いなく癒してくれる。
飛行機でひとっ飛び・・・とは行かない、バスでトコトコやって来るしかない、不便なこの島に
また来ちゃった理由はコレだったのかもしんない。



また来るね。バイバ〜〜〜イ☆


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