なんてったってバンコク●

「戦場に架ける橋」クワイ川鉄橋へ

どうしても行きたい場所があった。
バンコクから西へ、ミャンマーとの国境近くの街「カンチャナブリー

第二次世界大戦中、日本軍はビルマ・インド戦線への物資輸送の為に、「死の鉄道」とも呼ばれる「泰緬鉄道」を計画した。
タイからビルマへ抜ける全長415キロの鉄道の中でも、このカンチャナブリーに架かる「クワイ川鉄橋」は、日本軍の輸送網
断絶を狙う連合軍による爆破の格好の標的となり、多くの犠牲者を出した。



今ではものすごい観光客が押し寄せるこの鉄橋は、
1943年に完成、当時は木造だったが連合軍による
空襲で何度も爆破され、以後は鉄の橋となった。

映画「戦場に架ける橋」では、イギリス軍捕虜による
木造の橋の建設と、イギリス軍による橋の爆破までが
描かれている。

←手前のオブジェ(?)は爆弾。





クワイ川鉄橋駅から鉄道で鉄橋を渡った。
はじめての列車で、ちょっとドキドキ・・・
でも今日はガイド付きなので安心なのさ♪

小太りのガイド君、大好物はビールと牛肉・・・
素性を聞くと中国系のボンボン。

気前も良かった。
ふと気が付くとビールの差し入れ・・・(笑)





 

のどかな田園風景の中を一時間程進むと「アルヒル橋」にさしかかった。
 
列車はデコボコの岩壁に張り付くよう作られた橋の上を走る。
工事による多数の犠牲者を出した木造の橋。

車内からの撮影はしなかったのかって?
大事なカメラはガイド君に預けてこーんな風に乗ってたのよ。
「子供」言うなぁ〜!酔っぱらいの度胸試しだよ。

←撮影byガイド君


列車は最徐行で、無事に橋を通過・・・(^-^;
ほっとした所でランチ、と、ビール
またかい・・・
ツアーで一緒だった男の子は退職と再就職の合間に、人生の区切りを付けに(?)タイへ。
再就職先はというと、何と居酒屋チェーン。
ビール好きは友を呼ぶ。まっ昼間から「シンハ」の空き瓶がゴロゴロ・・・








そしてカンチャナブリー戦争博物館へ。

タイからビルマへ伸びるこの泰緬鉄道の建設には、
当時の技術者によると5年はかかると推測されていた。
しかし実際には15ヶ月の突貫工事で完成させてしまった。

竹で作られたこの博物館は、当時の連合軍捕虜の住居を
再現したもので、展示されていた捕虜生活を物語る絵や写真は
身につまされるものがあった。









     おっ、どっかで見たような物が・・・  








連合軍共同墓地へ。


泰緬鉄道の建設に携わった連合軍捕虜は約3万人、
うち、約1万6千人は熱帯ジャングルの疫病やケガで死亡した。
この墓地には、戦後、生存者達によって集められた記録により、
連合軍捕虜の死亡者達が埋葬されている。


よく手入れされた芝生と、様々な熱帯の花が咲き誇るこの墓地に
足を踏み入れた時、時間が止まったような気がした。


  

連合軍捕虜の3万人以上に、過酷な強制労働に従事させらたアジア人がいる。
タイ、ビルマ、中国、インド、インドネシア、マレーシア、シンガポールから投入され、その数は10万人。
そのほとんどが死亡し、今でも埋葬もされずに、密林の奥深くに眠ったままだという。

このきれいな墓地を見ながら、 か弱い女性が異国の地を一人でぶらぶら出来る、こんな平和な世の中になったのは、
そんな多くの犠牲の上に成り立っているんだなぁーと、あらためて実感した。

カンチャナブリーはバンコクに比べ、暑い。しかもすごい湿度。
まったりと体中にまとわりつくような風は、涼を感じるどころか、私の髪を湿らせた。
この暑さ、この湿気、いつかどこかで経験したような気がしたんだけど・・・

たぶん、殺人的暑さだったお盆に行った、広島の原爆ドームにもこんな風が吹いてたような気がした。

   




                         
次は 買い物しまくり市場は最高! 見てね〜ん♪


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