ハジメテ ノ チュウゴク 〜上海 其の一〜



上海。中国一の国際経済都市。
眠りにつくのが早いこの中国で唯一、夜の闇と共に活気を増す街だった。






上海へ・・・


クリックしても無駄だよ〜(笑)4日前に上海へと上陸、3日かけて蘇州〜無錫〜南京へと移動した距離を、
この日は半日かけて一気に上海へとUターンする。
旅慣れた一人参加のHさんは、バスの中で朝から缶ビールをスタンバイ。
長距離移動は寝て過ごそうっていう魂胆らしい。
そういえば、昨夜は一人で南京の街に消えていった。
ふと迷い込んだ路地で見たピンクに光る美容室の存在が脳裏をよぎる。
Hさん、お疲れサマ。ゆっくり寝て下さい。余計なお世話か(^-^;

ハイウェイをひた走る事5時間弱、上海の高層ビル群が間近に迫って来ると
上海という都市の大きさに圧倒されそうになる。





雑貨店が軒を連ねる
団バスは、上海観光のメッカである中国式庭園、豫園(よえん)にほど近い
繁華街に停車、ここから昼食をとるレストランまでは、命がけで道路を
横断しながら移動しなければならなかった。

そもそも中国には「歩行者保護」とうい概念は全くない。
車に跳ねられたら歩行者が悪い。
右見て左見て、安全だからハイ、横断・・・なんて思っていると
チャリンコやバイクが猛スピードで目の前をすり抜けて行く。
横断する意志を全身にみなぎらせ、走行中の車を急停車させる程の
勢いがないと、日が暮れても横断なんて出来ない。




こんな所でお勉強?

決死の覚悟で道路を横切り、土産物屋が所狭しと並ぶ路地を、人混みを
かき分けながら進んだ先には中華街のような路地がある。
中国本土にて「中華街」なんて表現はおかしいんだけどね・・・

その中でもひときわ立派な店構えの料理店に案内される。
いきなりエレベーターで上層階へ。
エレベーターを降りると、そこにはシルクや民芸品等、日本語でわかりやすく
値段の付けられた土産物が並ぶ大フロアーがあった。
建物も立派だが値段も立派。
ニッコリと笑いかけて来るお姉ちゃんを、負けない位のニッポン人スマイル
あしらいながら進んだその奥に、団体専用と思われるレストランがあった。
恐らく95%は日本人だったと思われる。団体旅行はこれがイヤ・・・

上海名物、プリプリの「小籠包」が口の中ではじけて、スープがじゅわっと広がると
そんな不快感も忘れちゃったんだけどね〜♪


昼食の後は中国古式庭園「豫園」の観光へ。正直言って庭園の観光には飽き飽きしていたが仕方なく付いていく。
しかし、さすがに上海観光のメッカ、伝統的な建造物の立ち並ぶ広大な庭園は本当に美しかった。
腹ごなしにもぴったり。

豫園1 豫園2 寄岩はいたる所で見られる

屋根の上にまで細工は細かかった 豫園の池 鮮やかな花達が印象的

この庭園の見学を最後に、のりちゃんと二人、団体行動から離脱。
ツアーの皆様、明日の朝また逢いましょうネ♪

豫園から、上海に来たらここは外しちゃいけない繁華街「南京路」(なんきんろ)を徒歩で目指す。
途中、甘栗の購入も忘れない。500g9元(約150円)のちょ〜甘いやつを食べながら歩く。
手を真っ黒にして。
目的地までは数`あるが、バス移動に飽き飽きしていたので、徒歩が心地よかった。

目抜き通りを外れても、上海の町中には沢山の店が軒を連ねる。
洋品店が並ぶ通りがあった。
これがタイだったら、店頭のハンガーにはおびただしい数の50バーツ、100バーツのTシャツが売られているが、
ここ中国ではなぜかパジャマ
その数は半端じゃない。普通の衣料を扱う店の店頭にも何故かパジャマ
どうもパジャマを目玉にして客を呼び込むようだ。
納得が行かないまま通りを流していると、パジャマのズボンを履いて街を闊歩するおばちゃんを発見!
近所の八百屋に買い物に行く様子でもない。
レザーのバッグを持ち、ヒールのあるサンダル、上着はブラウス。
しかしズボンはどう見てもパジャマ!

このおばちゃんだけだったら「たまにいる壊れた人」で済まされそうなものだったが、その後、何人も
パジャマのズボンを履いてお出かけするご婦人を目撃する事になる。かなりへんですよ〜。


さて、豫園からほど近い所には、まるで50年は時間が止まってしまったような
路地が伸びていた。パジャマおばさんもいるぞ。速攻で侵入開始!
細い通路の両端からは、洗濯物の竿が突き出し、洗濯物が並んでいる。
通路の端には小さなテーブルと腰掛け台を出し、囲碁らしきものに興じる
おじさん達が、私達をもの珍しそうに見ていた。

多くの民家の入り口の門扉に、チョークで書かれた「Welcome APEC」
の文字が印象的だった。






タイムマシンを抜けると、そこはもう上海の大繁華街「南京路」だよ〜♪

「上海 其の二」に続きますぅ♪



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