ハジメテ ノ チュウゴク




この背景色どう?なかなか中国っぽいでしょ?(笑)

何が悲しくていきなり中国?なんて聞かれると困るんだけど、
青森〜上海便就航のプロモーションで、激安ツアーがあった、そんだけです。



青森〜上海〜蘇州


上海の高層ビルうちから車で30分の青森空港に、フライトの2時間前に集合する。
考えてみればちょ〜久しぶりの「パッケージツアー」
チェックインなんて添乗員さんがやってくれる。極楽極楽(*^-^*)
今回の添乗員さんは日本在住の中国人、季(リー)さん
話によると初めての添乗とのこと。
季さんドキドキ。客はもっとドキドキ・・・

空港使用税もEDカードも不要(^-^)vの青森空港から上海までは3時間ちょい。
エアバスの小さな機体の「中国西北航空」は空席だらけだった。
朝っぱらからビールをいただき、軽食をいただくと睡魔に襲われた。
空席を横一列占有して、のびのびと横になって居眠りしていると、
あっという間に上海空港に到着した。

上海の街は驚くほどの都会だった。
高層ビルが乱立する有様は新宿と池袋と丸の内を一箇所に凝縮しちゃったような
印象さえ受ける。

この日はこの大都会を素通りして、お隣の蘇州へと向かう。

♪上海、蘇州と汽車に乗りぃ〜 チャ〜イナの旅路を行く俺さぁ〜♪

そう、尾形大作の歌の一節にも出てきたあの蘇州。

そういえば尾形大作はどこに消えたんだろう・・・


虎丘(こきゅう)にそびえ立つ斜塔
上海市と隣接した蘇州は「太湖」「長江」に囲まれ、町中には運河が流れる「東洋のベニス」。
街の景観保護の為、高い建物はなく、その美しい町並みは国内外から
多くの観光客を集める。

現地ガイドの丁(ティン)さんの故郷との事で、街を案内しながら披露してくれた一曲は「蘇州夜曲」
サントリーのウーロン茶の宣伝で中国語でカバーされ、一躍有名になった。

ちなみに中国人もサントリーのウーロン茶は大好き。
500mlのペットボトルを片手に街を歩く様子は、日本人と全く同じだった。
ペットウーロン茶、3〜5元(40〜70円)位。
砂糖入り無糖と2種類あるので、よーく注意して買わないと飲んでみてビックリする事になる。



すさまじい物売り攻撃  団体様ご一行は、蘇州お決まりの観光コースをバスで移動。
  まずは小高い丘「虎丘」にそびえ立つ斜塔の見学へ。
  しかしパッケージツアーの観光っつぅーのはどうしてこんなに楽チンなんだろう。
  地図なんていらない。タクシーと料金交渉の必用もない。
  ぼったくられる心配なんてない。最高じゃ〜ん♪



  なーんて思っていると・・・


  観光を終え、バスに帰ろうとすると物売りの集団が近付いて来た・・・




イシウス!イシウス!!

  激しい物売り攻撃の図にカメラを構える私の目の前にも物売りが・・・

  「イシウス、イシウス、1500円ね〜♪」

  誰がそんなもん買うかぃ!(怒)


  バスに戻ると数人の手にはお土産の紙袋が・・・
  「み〜んなまとめて1000円!」なんて言われて、しょーもないハンカチや
  写真立てが満載された紙袋の中身をあらためるおばさん達の表情は
  以外にも満足そうに見えた。




バスは中国式庭園「留園」に向かう。

留園1〜クリックで拡大します〜 留園2 池に咲くハスの花・・・チャイナァ〜♪

ゴミバコです・・・ 留園の白壁 建物内部

いにしえの清朝の庭園には、期待通りの「中国」があった。
九州より更に南に位置するこの蘇州には、熱帯の花も鮮やかに咲き乱れる。
ハイビスカスの赤と、古代庭園とのコントラストが何とも不思議だった。

留園


シャレで参加した今回のツアー、青森〜東京間の往復航空券も買えないほどの破格値だった。
当然、ホテルなんか期待してない。
ドミトリーじゃない限り、文句なんて言ったら罰があたりそうだ。

今回一緒に参加したのは、近所に住むタイ好き仲間のりちゃん
お互い、たまにはタイじゃない国にも行くんだよぉ〜ってのを誇示したかった。


第一日目のホテルは「蘇州南林飯店」
ガイドブックにも載ってないホテルだったので、少々不安を感じてはいた。

が、案内されてビックリ。
ピカピカのロビー、派手なシャンデリア・・・。

「1000バーツ級だな・・・」のりちゃんがつぶやく。

部屋に通されてさらにその立派さに驚く。
清潔な部屋、ピカピカのバスルーム、ずらっと並んだアメニティ。

「1500バーツ級に格上げ!」思わず叫ぶ私。

なぜかバーツ換算なこの二人。
実は日本の高級ホテルなんて泊まった事ないもんで、円
評価出来ないのであった。


ツアー中はすべての食事込み。
10人程で円卓を囲み、他のツアー客とワイワイおしゃべりしながらも、
左手では回転テーブルの上の「獲物」をしっかりkeepする。
ぼやぼやしてると自分の取り分はあっという間になくなる。
中華料理は緊張が走る。一瞬の気のゆるみが命取りだ。

しかし、一人旅が多い私としては、大勢で食べるゴハンの楽しみを久々に味わえて大満足だった。
ひとりで中華料理なんて注文しようもんなら、大皿に盛られたその量に圧倒されてしまい、
せいぜい食べれても2〜3品だし・・・大勢で食べると料理の他に「会話」っておかずも付いてくる。


喋り過ぎて、ごはんが終わる頃にはすでにお腹が空き初めていた・・・。


このまま寝るには早すぎる。
一人で参加のオーストラリア人、ダニエルを誘い、3人で夜の街へ。
ホテルから2〜3キロの市街地まで、CD屋、雑貨屋なんかを物色しながら夜の散歩を楽しんだ。

市街地の中心にはマクドナルドがあり、若い子達がソフトクリームを買う為に行列を作っていた。
私は「甘栗」、のりちゃんは「ミートパイ」、ダニエルは「フライドチキン」をそれぞれ購入、
ベンチに腰を下ろして舌づつみを打っていると、フルーツ売りのおばちゃんが寄って来る。
カゴの中には「ランブータン」がいっぱい。かなり強引に迫って来る。
ランブータンは好きだけど、この強引さにはいや気がさし、中国語でまくしたてるおばちゃんを
完全に無視する私とのりちゃん。
中国語のわかるダニエルはおばちゃんの餌食になった。
金魚の糞のようにつきまとうおばちゃんは、約10分の格闘の末、ダニエルに勝利!
ダニエルの片手にはランブータンのおっきな袋がぶら下がっていた。

ここで、街角の屋台で美味しそうな物を発見する。
野菜、肉、麺、春雨なんかを蓋付きの陶器で煮込んだ「スキヤキ」風の鍋・・・

よぉ〜し、今度は夕食をキャンセルしてでも屋台に来るぞぉ〜!!
決意を固め、ホテルに向かう。

街角で公衆便所を発見した。
興味を持って中をのぞき込むと、個室のドアがない「ニイハオトイレ」!(笑)
横に一本の溝が掘られ、しゃがんだ時にかろうじて顔が隠れる程度の高さの仕切りが付いている。

入るぅ〜♪

うれしそうに言い出したのはのりちゃんだった。
用を足してトイレから出てきたのりちゃんのすっきりした顔は、異国の文化に触れた喜びで満ちあふれていた。

その後、のりちゃんは街角のマッサージ屋の中に消えていった。たいした冒険家だ。
ちなみに1時間30元(450円)!むちゃくちゃ安い!タイ並じゃねぇかぁ〜!?
しかも盲人のやってくれたマッサージは確実にツボを突いて来たらしい。
さすが中国4000年の東洋医学。


私は一刻も早くホテルの部屋でビールを飲みたかったので退散。
のりちゃんの帰りを待たずに眠りにつく。

のりちゃんはホテルのフロントに頼んで部屋を空けてもらう羽目になる。
ごめんね・・・のりちゃん。



「無錫旅情」に続くよぉ〜!



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