ハジメテ ノ チュウゴク2 〜無錫旅情〜



♪上海、蘇州と汽車に乗りぃ〜 チャ〜イナの旅路を行く俺さぁ〜♪

そう、尾形大作氏はこの後、「無錫」を目指したんです。


しつこいようだけど尾形大作はどこに消えたんだろう・・・



無錫(むしゃく)へ・・・


いやぁ〜、昨日はよく歩いた。

歩く→疲れる→爆睡→目覚めと共に空腹に襲われる。
健全だった頃の自分に戻ったようなすがすがしい朝。

ホテルの朝食ビュッフェ。
テーブルの上は取りまくった食べ物でいっぱいになる。幸せな瞬間。
正直言って、昨日の晩御飯よりうまいチャイナ料理の数々・・・

空腹はこの世で最上の調味料なり・・・とはよく言うが、
そんなひとことでは済まされない程うまかった。

小一時間程かけてビュッフェ料理を食べまくり、出発時間ぎりぎりになってツアーバスに駆け込む。


無錫の運河蘇州(そしゅう)から大陸の奥に進むこと約1時間、
「なん〜かムシャクシャするなぁー」なんて
お約束のダジャレを飛ばしていると、もうそこは無錫。

「無錫」は大きな湖と運河に囲まれた水郷の街。

かつては金属の「錫(スズ)」が大量に採れた為、
「有錫(ユウシャク)」と名乗っていたが、
埋蔵されていたスズが底を尽くと共に「無錫」に
なったそうだ。

ウソのようなホントの話。




無錫の観光の目玉は「太湖(たいこ)」
琵琶湖の4倍の大きさのこの湖は海と区別が付かない位に果てしなく大きかった。

チャーター船で湖を遊覧していると、対岸に黄金の仏像や、首だけの仏像が見えた。
フリーだったら間違いなく上陸していた。

謎の島には巨大な金の仏像・・・ 首だけの仏像も・・・でかい。
  


太湖には貨物船が行き交う。        帆掛け船も行き交う。          漁船も行き交う。

  



なんと、船のデッキの上を犬が走る、水上生活船を見かけた。
中国に「水上生活」が存在するらしい。


無錫でのホテルは「無錫吉祥大飯店」。なんと三ツ星ホテル!
チェックインして更に驚きの高層階、しかもベッドルーム、リビング独立のちょ〜広いゲストルーム!

「2000バーツ級だぁ・・・」
のりちゃんと私の意見は一致した。

 
客室から見た無錫の街  クリックで大きくなるよ〜♪  




無錫料理をいただいた。

現地ガイドさん曰く、無錫料理はかなり甘口で、決しておいしいとは言えないらしい。
何て辛口評価をするんだろう・・・と思っていた。

無錫料理はガイドさんの言う通り、何から何まで甘かった。
私の大好きな「魚の甘酢あんかけ」も、魚の甘露煮に近かった。
白いゴハンが食べたかったのに、ここ中国ではいちいちチャーハンにしてしまう。
濃い味の料理を白ゴハンで中和して、ニュートラルに戻したくても、かえって脂っこく、
気持ちが悪くなって来る。


そうだ、屋台を物色しよう〜〜〜!


食事の後、無錫の街に出る。
手始めに近所のスーパーに入り、日本で買うとちょ〜高い、中華食材の数々をゲット。
9時の閉店間際まで粘り、再び街に出ると・・・

夕方までは確かにあったはずの屋台が・・・ない!

糖分の多量摂取で、とにかく喉が乾いていた。
かろうじて営業中だったフルーツの屋台で、甘くなさそうなスイカを買う。
小ぶりなフットボール型のスイカ一個2元(約30円)。
ホテルに帰ると、ひとりでぺろっと平らげてしまった。
この晩、トイレ通いに忙しくて熟睡出来なかったのは言うまでもない。


無錫の夜は早く終わるらしい。

初めて行った香港で、夜明けと共に太極拳が始まる光景を思い出す。
朝もやの中で、優雅な動作で行われる太極拳を生で見た時、
長い歴史に培われた「中国」をあらためて認識した。

当時の香港は中国じゃなかったんだけどね・・・正確に言えば。



翌朝、ホテルの窓から見た向かいの高層ビルの上にも
太極拳をたしなむ人の姿を見る事が出来た。






                        

「南京たますだれ」に続く



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