ハジメテ ノ チュウゴク3 〜南京たますだれ〜



♪遠くとぉ〜くどこまでも遠くぅ〜 流れる河で〜♪


広大な大陸を流れる「万里の河」、長江
上海の空港から中国入りした私達は、蘇州〜無錫と長江を遡るように移動し、
ここ南京で再び長江の流れに出逢いました。

長江の夕陽

いつの頃からか、河が好きになりました。
海の近くで産まれ育った私は、いつでも近くに海がないと息が詰まるような気がしてました。
そう、「河」といえば、ザリガニを捕って遊んだ近所のドブ川しか思い浮かびませんでした。

産まれ故郷を離れ、移り住んだのは岐阜県、長良川のすぐ近くでした。
長良川の自然や優雅な流れは、「河=ドブ川」という固定観念を覆してくれました。




南京へ・・・



南京の子供達はみんな「南京たますだれ」で遊んでるの?

南京は「南京錠」の発祥地なの?


そんな疑問をガイドのティンさんに投げかけてみたが、「知らない」(きっぱり)の一言であえなく玉砕。
何となく気まずい空気が漂うバスは、次の目的地、南京へと向かった。
無錫から約2時間、南京は長江の河口から約60キロの盆地に位置する。





 最初に向かったのは「革命の父」孫文の眠る中山綾(ちゅうざんりょう)。

 夏の猛暑では有名な南京は、10月とはいえ強い陽ざしが照り付けていた。



 長〜い階段を登る登る登る・・・





俯瞰。



孫文先生は南京の街、いや、「大陸」を見渡しながら眠っていた。


手入れの行き届いた庭園内には色とりどりの花が咲き乱れ、
小高い丘を吹き抜ける風は、少し汗ばんだ体に心地よかった。






陽ざしが傾きかけた頃、長江に沈む夕陽を眺めに「長江大橋」へと向かった。
対岸まで1.5`の長江に架けられた橋の全長は4・5`。
自動車専用道路の下には鉄道が走り、交通の大動脈の役目を果たしている。

  
 遙かなる流れ・・・長江。              すごい渋滞・・・(^-^;                  橋桁      




日が沈むと腹が減る。
この日のホテル双門楼賓館にチェックインすると、バーツ評価する間も惜しんで夜の街に繰り出した。
ツアーに付いてる夕食は「北京ダック」ならぬ「南京ダック」
ダックは油っこくて好きくない・・・のりちゃんと私の意見は一致して、屋台巡りに繰り出した。

ホテルから一歩外に出ると、メイン通りの脇に「こ汚い」通路が延びている。
道路には野菜くずやらゴミなんかが普通に転がっている!
思わずのりちゃんの顔を見る。
期待で目がキラキラしている。私の目もギラギラしていたようだ。
行くぞぉ〜!「庶民」のエリアに突入だぁ〜!!

元々英語表記の少ない中国の街、さらに深く潜入すると、そこに英語は皆無だった。
美味しそうな屋台や、汚いテーブルが無造作に置かれた料理屋が並ぶ。
わけのわからない喧嘩腰の中国語が飛び交う。
これだ。これが「生の中国」だ!

まずは腹ごしらえ・・・
わけのわかんない看板のかかった屋台。
中ではどうも鍋物を作っているような感じだった。
鍋の中身を見せてもらう。
野菜、魚介類、麺、はるさめ、たっぷりのパクチーetc.をカレー風味で煮込んだ物体だ。
3.5元(50円)・・・安い・・・(^-^)

This one please!

思わず注文したものの、当然、英語は伝わっていないようだった。

 

とりあえずビールを飲みながら「鍋」を待つ。
ビールは冷えてなかった。氷が欲しかった。
店の姉ちゃんに「ice・・・ice・・・」と言うが伝わらない。
こうなったら筆談だ。

「我欲氷」

やっぱり伝わらない・・・

しかし何かを要求している事だけは伝わったようだ。
姉ちゃんはおもむろに私の手をつかむと小走りにどこかに連れて行こうとする
呆気にとられながらも、姉ちゃんに手を取られ、一緒に走ると、そこはスーパーマーケットだった。
ありがとう、姉ちゃん。ここで勝手に買ってくれって事だね。

スーパーマーケットに氷なんて売ってなかった。
またしても玉砕。


仕方なく店の粗末なテーブルに戻り、ぬるいビールを飲んでいると「ブツ」が来た。
一見スキヤキ風のその物体は「カレー味の海鮮スキヤキ」だった。
これがうまいのなんのって。夢中になってたいらげる。
屋台巡りのはずが、一件目にして満腹。大満足(^-^)v

腹ごなしに街を歩き、スーパーを物色。
夜の街に浮かび上がる南京城がキレイだった。

 
招き猫・・・鯉・・・さすが中国!                     中国版「トゥクトゥク」?


南京の街も、やはり夜は早い。
9時を過ぎた頃になるとほとんどの店は閉まる。

ぶらっと迷い込んだ路地で、やたら「美容室」が多い通りがあった。
100メーターあるかないかのその通りには、7件・・・8件・・・いや、もっと多かったかもしれないが
「美容室」が軒を連ねていた。
客なんて入っていない。店の中には原色が鮮やかなスーツに身を包んだお姉ちゃん達がタバコを
ふかしながら暇そうにしていた。
店の看板は一様にピンク色。
何かいかがわしい雰囲気を感じながらも、張り込みなんていやらしい事はせずにホテルに帰った。

明日は上海だ。
朝は早いから早く寝るか・・・。

  

「上海 其の一」に続く



ゆうこちゃんねるTOPLoveASIA TOP* 蘇州夜曲無錫旅情南京たますだれ上海1