番外編:私がタイにはまった理由●

裸一貫プーケット  私はタ○八郎・・・ その1


「タイに行こ〜♪」

たたたな事故から一年後、タイのビーチへのリベンジを果たすべく、懲りずにそう言い出したのは私からだった。
夏休みのタイは雨期、ビーチでまったりするには少々条件が悪い。
しかもプーケット等の島部においては偏西風の影響で、かなりの波が立つとの事。
で、注目したのがプーケット島東部
透明度は期待出来ないにしろ、泳げればそれでいいじゃん。
ホテルのプールで優雅にカクテルのグラスを傾けるのも悪くない。

Eちゃん、Iちゃん、Kちゃん、私の4人の意見がまとまるのは早かった。
ただKちゃんは昨年、バンコク&パタヤツアーに参加した時に、どうもバンコクがお気に召さなかったとの事。
Kちゃん曰く、「バンコクの匂いがいや!」
納得できなくもない。空港に降り立ったとたんに体にまとわりつく魚系の匂い・・・。
当時の私は当然、バンコクがどんな街かなんて知らなかった。
そんな臭い街なのかぁ・・・わざわざ行くこともないね。
利用するフライトは、満場一致によりプーケット直行便に決定する。

私はといえば、昨年、パタヤの為に購入した未使用の水着に加え、さらにもう一着、中にパワーネットが
張ってあるシェイプアップ水着も購入した。17000円。高っけ〜!


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昨年のたたた・・・な事故の後、90日免停をくらってた。
車の運転に対してとてつもない恐怖を覚えてしまった私は、免停を短縮する講習を受けるわけでもなく、
90日の免停をありがたく頂戴した。免停解除後も怖くてハンドルなんか握れなかった。
足がなくなると、外出も面倒くさくなる。
休日はといえば、食って寝て、起きたらまた食って飲んで・・・

当時、勤務先の会社がすごい忙しくって、会社を出るのは連日10時過ぎ、自宅到着は1時過ぎ・・・
空白の3時間は・・・会社の愚痴を酒の肴に飲んだくれてたに決まってるでしょ〜!!
でもがんばって働いてた。
だって昨年の事故で、会社からウン百万も払ってもらったんだもん。恩返しの意味も込めて。
ちなみに当時の私は損保屋さん。

そんな酒びたりの生活が続けば、お腹の脂肪もみるみる増殖して行った事は言うまでもない。
去年買った大胆カットのちょ〜ハイレグ水着も着たかったけど、今年はこのシェプアップ水着に決定ね。
念の為、ちょ〜ハイレグ水着もトランクに詰め込む。


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さぁ〜て、待ちに待った出発当日、この日のために「貝」のようにいい子ちゃんの生活をしてきた私は
夜明け前からワクワクぅ〜p(^-^)q 始発電車で成田に向かう。
田舎に住んでたからだろって言われればそれまでだけど。

夏休みで大混雑の空港のカウンターで無事チェックイン。
リベンジは始まった〜!!
プーケットに向かう飛行機の中では浴びるようにビールを飲む(*^-^*)

バンコクの空港で、一旦、飛行機を乗り継ぎ、4人は無事プーケット空港に降り立つ。
南国の突き刺さるような陽ざしが4人を歓迎してくれた。
雨期といっても、一日何度かの「スコール」があるだけで、そこは充分な南国だ(^-^)v

荷物をピックアップしようと、ターンテーブルから出てくる自分のトランクを待つ。
Iちゃん、Kちゃん、Eちゃんと、みんなの荷物が次々と出てくる。

私のおNewな水着が詰まったおNewなトランクは・・・
30分待っても40分待っても、ターンテーブルが停まっても・・・出てこなかった。


     まじかよ・・・(−−;


バッゲージクレームのカウンターで「荷物が出てこない!」と騒ぐが、そんなクレームは
日常茶飯事って表情の係のおっさん、
「次のフライトで到着するから、ホテルで待つように。」


     ほんとかよ・・・(−−#


まぁ、ここでギャーギャー騒いでも仕方がない・・・
クレームタグと引き替えに、荷物が到着次第ホテルに届けるとの旨が書かれた書類をもらい、
まずはホテルに向かう。
ホテルは東海岸、「パンワ岬」の先端の「ケープパンワホテル」
広い敷地には雛壇のように海が見えるコテージが建ち、岬の一番高い所にホテル形式の客室。
4人はホテル棟に用意された客室にチェックイン。
素晴らしいホテルだ。ウェルカムフルーツもあるぞ。早速、フルーツをつまみながらビールを飲む。


     早く荷物届かないかなぁ・・・


荷物が無かった私は、ボーイに払う予定だったチップ、20バーツを払わなくてすんだ。
20バーツ得したぁ♪と、一瞬思ったが、やっぱり荷物は手元にあった方がいいに決まってる。

何時間待っても荷物は届かなかった。
いらいらしながら航空会社のオフィスに電話する。

「バンコクの空港で乗り継ぎの際、どこかに紛れた。明日には届く。」

平然とした口調で言われる。よくそこまで言い切れるよな。一言位謝ったらどうなんだ?
だいたい「どこか」ってどこよ?

大事な荷物・・・バンコクで積み下ろししてもらえず、日本にトンボ帰りしちゃいないだろうなぁ。
日本ならまだいい。バンコクからは世界中、至る所に向けたフライトがある。
インド中国に旅立ってたら、取り戻しに行くなんて絶望に近いじゃん。
いや、北朝鮮だったらどうする?
38度線で無表情な兵士に向かって、理路整然と入国理由を述べる自信は、私にはない。


結局、その日、荷物は届かなかった。
同室のKちゃんが新品のパンツを恵んでくれた。


今夜は寝よう・・・
明日の朝には届くさ。きっと・・・。



裸一貫プーケット2に続く・・・



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